2011/03/31

正式発行をまえに

ニュースを見ていると、昨日あたりから今回の震災による出版界への影響なども報じられています。流通/販売経路の混乱、紙やインクの不足、休刊(休号?)になった雑誌も多数ある、と。

私自身、ひと月ほどまえの入稿〜校了に至る当ブログでの書き込みが、遠いむかしのことのように感じられますが、しかし、Witchenkare vol.2は明日が正式発行日。もし一連の作業が1ヶ月、いや2週間遅延していたら、物理的にも精神的にも本が完成していなかったかもしれない...。

書店/取り次ぎ会社との販売に関するご相談を、現在も継続中です。明日以降も、できるだけ多くのかたの手に届くよう、お話しを続けさせていただきたく存じます。そして販売してくださっている店舗のみなさま、ほんとうにありがとうございます。

ウィッチンケア vol.2を、どうぞよろしくお願い致します。

※「寄稿者紹介」はvol.1に続き今回も掲載予定。桜が満開になって、プロ野球でも開幕したら、ゆっくりとでも...。そのころまでに諸々の事態が少しずつでも好転していくことを祈念!

2011/03/26

電気の武者から

とんでもない災害から2週間が経ちました。大怪我(地震と津波)を負ったうえに致命的な病気(福島原発)まで悪化しているような...こんな日常は、KARAやエリカ様のニュースをうんざりしながら見ていた今月上旬には、想像すらできなかった。

地震当日の午前中。啓文社さんから私のもとへ、待ちに待ったWitchenkare vol.2の完成品が届きました。包装紙をといた私は昼食もとらず、まず、すでに宛名書きし終えていた関係者などへの封筒に小誌を入れてセブンイレブンへ。クロネコメールの手配を終了した後(その結果、ものすごく間の悪い送本になってしまった方々に陳謝...)、今度は数十冊をカートに入れて、先行販売してくださる書店へ納品しにいこうと靴を履きました。

玄関を出たあたりで、屋根瓦からカタカタという音。猫でも歩いてるのかな? でけぇ猫だな...!? 電線がなわとびのように波打ち始め、そこらじゅうから乾いた音が聞こえてくる。地震だ、と気づくのに数秒かかったと思います。足下が覚束なくなり、薄汚れた曇り空を見上げてたなぁ。ちょっとまえまで太陽が見えていたのに。

数日前から少しずつ、本を読んだり音楽を聞いたりする生活が戻ってきました。でも、定時のニュースになるとやはりテレビをつけてしまう。復興に向けて、という気分に水を差し続けているのは、もっと水で冷やさないといけない、あれ...。

T.REXの「電気の武者」で自我に目覚めた私は、以後(ほぼ)東京で、電気ジャブジャブな生活を続けてきました。原発については長く「原発についてはなにも考えない」という立ち位置を堅持(けっこう頑なに)。仕事で原発に関わったことは一度あった。原発燃料メーカー社長と女性タレントの対談を、その企業が所属するグループの広報誌に掲載するための原稿書き。環境問題は「合成の誤謬」、先進国と発展途上国の格差是正のために必要な「エネルギーのベストミックス」という社長さん(元・旧通産省)の主張に半分なるほどなんて思いながら売文業者の任務遂行。それでもさすがに、その時点で日本の電力の約3割が原発のものと知って、えっ!? いつのまにそんなに? と思ったんですが、でも、それ以上は考えないようにして今月上旬まで楽しく生きてました。

もうひとつ、原発の記憶。JCO事故のとき「ザ・ワイド」というテレビ番組を眺めていたら某漫画家が「私は原子力発電は安全だと聞いていたので、ずいぶん推進PRにも協力してきたのですが、こんな事故が起こるなんて、なんだか裏切られたような気持ちです」ってなコメントしたのを偶然聞いて「なんだその絶対安全地帯での言い訳は」と憤り、今後この男との仕事だけは断ろう! と心に決めました。以後、2度ほど彼がらみの“割のいい提灯原稿”の話があったけれど、理由を言わずに断った(編集の現場、やや混乱させてしまい...スミマセン!)。

ええと、私は原発に対する自分の態度を改めようと思いました、「なにも考えない」から「脱原発」に。とはいえアーミッシュみたいな生活は到底無理なElectric Warriorですのでジャブジャブをジャブジャ、くらいには我慢するとしても、あとは、さまざまな工夫なのかな、と(そのことについてここで書き出すとえらいことになりそうなので、トメ)。

ひとつ雑駁に思っているのは、今後についてはきちんと情報を開示して、たとえば選挙をやるにしても、若い人の投票率が上がるような工夫が必要だと思っています。あと、可能なら「こども選挙」みたいなこともやって、その結果をしっかりこれからに反映させるようにするとか〜。「なんか、ちょっとヘンな人に夢中になっちゃってて我を忘れてたけれど、もう目、醒めたから大丈夫」みたいな未来を目指さないと「地球に優しく」とかちゃんちゃら、人間が地球のバグでした、って話ですYO。

...あっ、ウィッチンケア vol.2であります!! 発行人の私ですら「ゆっくり本を楽しもう」という気分になれなかったここ2週間、当ブログもほぼ沈黙していましたが、でも書店や取次会社との交渉はしっかり続けてきました。4月1日の正式発行に向けて、来週も頑張ります!

みなさまどうぞよろしくお願い致します。

2011/03/18

東日本関東大震災について

Google Crisis Responseをご参照ください。日本赤十字社の義援金窓口へ寄付もできます。

2011/03/16

先行販売について

4/1の正式発行に先駆け、Witchenkare vol.2の販売を開始しました。お取り扱い店は右欄をご参照ください(本日以降随時更新)。みなさま、どうぞよろしくお願い致します。

2011/03/15

「一時停止」の解除

まだまだ世の中は不安に包まれています。
Witchenkare vol.2の寄稿者にも「親族や友人が被災地の近くで厳しい体験をしている」という方が複数います。私自身、ずっと連絡がとれなかった幼馴染みの家族(仙台市若林区)が無事避難所にいることを、今朝知ったり...。

本日より発行人として「やれること」を少しずつでも再開します。計画停電などという想定外の状況下ですが、でも電車は動いているし、自転車も持ってる。それにけっこう健脚なので、隣接区までくらいだったらカートを引いていけるぞ〜。

明日午前中から、4月1日の正式発行にさきがけて小誌を販売してくださる書店のお名前などを告知し始めます。ひとりでも多くの方に読んでいただければ、との思いで、自分の役割を粛々と果たします。

2011/03/11

すべてのことを一時停止

みなさまご無事ですか? たいへんなことが起きてしまいました。
小誌は今週末、配本や納品に関するお約束がたくさんあったのですが、すべて、一時停止とします。

現在電話やメールで連絡がつかない方とは、状況がもう少し落ち着いた後、改めて個別連絡をとらせていただいたうえで、いろいろご相談させていただきたく存じます。

本日のお約束を守れなかったSさん、ごめんなさい。いったん外出したのですが、この状況でお訪ねするのはかえってご迷惑と判断し、引き返しました。

みなさまの安全を祈念致します。

地震!

皆さん大丈夫ですか?
私は今のところ大丈夫です。いろいろなところに電話やメールをしましたが、全然つながりません。
とりあえず状況報告。

Witchenkare vol.2できあがりました!


少しまえに(株)啓文社さんから私のところに届きました。現在ばたばたしておりますので、取り急ぎご報告(関係者などへの配送手続きも<済>ですので、きっと明日には...)。

2011/03/04

WTK2下版


いよいよ、次に会うときは本です。みなさん、どうぞお楽しみに!

2011/03/02

WTK2校了

WItchenkare vol.2は午前中ギリギリで無事校了となりました。よかった。

超人的な眼力で寄稿者の原稿からバグを発見してくれた大西さん、そして2週連続でウイークエンドを潰してしまったうえに最後は「デザインというより写植」的な作業を強いてしまった有北さん、ほんとうにありがとうございました! さらに間際の間際まで私からのちまちました「ここって!?」疑問メール攻撃に遭わせてしまった木村さん、高橋さん、浅生さん、稲葉さん、ご協力感謝です。

校了時、私んとこのiTunes(シャッフル)ではGenesisの「In The Rapids〜It」が流れておりました。なんというか、みょうに状況にぴったりなBGMでおかしかった。本日午後、ウィッチンケア vol.2は印刷工程へと移行します。こっからはまさにIn The Rapidsなんだろうな〜。

2011/03/01

校了作業中

夕方までには終える予定です。

右ページにWitchenkare vol.2の参加者一覧、そしてCONTENTS(目次)も掲載致しました。皆様どうぞよろしくお願い致します!

※本日は「水入りの大一番」。入稿当日の明日午前中に取り直し(21:20付記)。

Vol.14 Coming! 20240401

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yoichijerryは当ブログ主宰者(個人)がなにかおもしろそうなことをやってみるときの屋号みたいなものです。 http://www.facebook.com/Witchenkare